テニスラケットの科学(14)  
ストリングの張り上がりテンションが異なるラケットでボールを打撃したときの衝突力の最大値と接触時間(シミュレーション計算値)

図1は、ストリングの張り上がりテンションが異なるラケットでボールを打撃したときの衝突力の最大値を示しています。
縦軸が衝突力の最大値、横軸はボールとラケットの衝突速度(両者の合計)です。
ストリング・テンションが異なっても、衝突力には影響がなく、衝突力は衝突速度で決まります。

図2は、ストリングの張り上がりテンションが異なるラケットでボールを打撃したときのボールとストリングの接触時間です。
ストリング・テンションが異なる場合、20 m/s 以下の衝突速度ではテンションが低いほど、接触時間は長くなりますが、20 m/s 以上では、接触時間は衝突速度だけで決まります。
衝突速度が大きくなると、接触時間は短くなります。

1-画像:ストリング・テンションが異なるラケットでボールを打撃したときの衝突力の最大値(縦軸)と衝突速度(横軸)-川副研究室

2-画像:ストリング・テンションが異なるラケットでボールを打撃したときのボールとストリングの接触時間(縦軸)と衝突速度(横軸)-川副研究室