テニスラケットの科学(18)  
(補足1)ストリング素材(ナイロン、天然ガット、ポリエステル)の違いとスピン量

図は、ストリング・テンション、素材とボールのスピン(回転)・速度の実測値平均(R Crossら2010)をグラフ化したものです。テンションは、52ポンドと62ポンド、
素材は、
ナイロン1:Wilson NXT,
ナイロン2:Techfiber NRG2,
天然ガット:Babolat Tonic Gut,
ポリ1:Polyfiber TCS,
ポリ2:Luxilon Alu Power,
ポリ3:Luxilon Original,
ポリ4:Luxilon ALU Rough
です。
素材の違いによるスピン量(平均値)は、ナイロン:122 rad/s、天然ガット:143 rad/s、ポリエステル:153 rad/s ですから、スピンがかかりやすいのは、ポリエステル、天然ガット、ナイロンの順になります。
ナイロンに比べて,ポリエステルが25%大きいという結果になっています。

1-画像:ストリング・テンション、素材とボールのスピン(回転)・速度の実測値(R Crossら2010)の平均をグラフ化(川副研究室)

テニスラケットの科学(18)の補足(2018/2/8)➡