テニスラケットの科学(21)  スイングしてフラット打撃したときの、ボールとの接触からボールが飛び出すまでのフレーム挙動のコンピューター・シミュレーション(参考までに)

図1は、図2のスイングを行って、10 m/秒 で飛んできたボールをフラットで打った場合の、ボールとの接触からボールが飛び出すまでのフレーム挙動のコンピューター・シミュレーションです。
図中の小楕円は、ストリング面の打撃点を示すための表示で、ボールの挙動を示しているわけではありません。
見やすいように、横方向のスケールは 2.6 倍に拡大して表示しています。
ストリング面センターでの打撃で、打撃点の速度(ヘッド速度)は 22.7 m/秒です。
ストリング面とボールが接触してからボールが飛び出すまでの接触時間は、2.8 ミリ秒で、ボールとラケットが接触して移動する距離は、42 ミリになっています。
打球速度は、34.7 m/秒になっています。

1-画像:スイングしてフラット打撃したときの、ボールとの接触からボールが飛び出すまでのフレーム挙動のコンピューター・シミュレーション-ラケットEX2-川副ほか1993

2-画像:プレーヤーのフラット・スイング・モデル(肘と手首の関節角度を一定にして,肩関節トルクNsを与え,ラケットを90度回転してインパクト)(川副ほか1993)