テニスラケットの科学(83)  超大型ヘッド120平方インチをもつ従来重量型ラケットと軽量型ラケットの比較

図1は、ラケットのストリング面上の打撃位置とハンドル上の手の握りの位置、ラケット・腕系の重心 G、ラケットの重心 G0 の位置の例を示しています。

図2は、従来重量型ラケットEOS120Hに比べて,軽量型ラケットEOS120Aの手首関節振動が著しく大きい理由を示しています。
白と黒の境目が節の(振動しない)位置で、節から離れるほど振動振幅が大きくなります。

ハンドル上の節の(振動しない)位置が、従来重量型ラケットはハンドル端から0.14Lであるのに対して,軽量型ラケットは0.27Lで、軽量型の節の位置が標準的な手の握りの位置 0.10 L ( 70 mm )から離れているからです。
ハンドル上の小丸は、手の握りの位置を示しています。