テニスラケットの科学(177) テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり(34):ラケットダウンから鋭角なスイングでインパクトに向かう(1)
テニス雑誌・最近号(*1)『エッグボールをゼロから学ぶ』「③ ラケットダウンから鋭角なスイングでインパクトに向かう」というタイトルで、 ティーム選手の連続写真を例に挙げて(*2)、 “(要約すると)
ボールにトップスピンをかけるテクニックとして、テイクバックからのラケットダウンとラケットダウンからのスイングがポイントで、
添付図(*2)のテイクバック(①~⑥)からラケットダウン(⑦~⑬)を行い、地面に対して鋭角なスイングでインパクトに向かう(⑯~⑲)。これによりスピンのかかり過ぎを抑え、エッグボール特有の直線的な弾道を実現させる“と解説されていますが、(異見あり!)です。
まず、①~⑥は、テイクバックではなく、フォアの構えで、⑦から⑬まではラケットダウンですが、⑭~⑮で肩・上腕の外旋(外側に回転)により自然にテイクバックが形成され、⑯~⑰で肩を支点としてフォワードスイングが開始され(上腕がネット側に移動しています)⑱インパクトに向かっているように見えます。
注目すべきは、⑭~⑮で肩・上腕の外旋(外側に回転)によりテイクバック(インパクトへ向かう形)が形成されてから、フォワードスイングに向かっていることでしょう。
*1:「エッグボールをゼロから学ぶ」、テニス雑誌・スマッシュ、2019年6月号、pp.4-20.
*2:「ラケットダウンから鋭角なスイングでインパクトに向かう」、テニス雑誌・スマッシュ、2019年6月号、pp.10-11 の図を抜粋・編集-川副
(20190627-ティーム選手Forehand-Smash2019年6月号p10-11-FB-Sm-edited by Kawazoe)