テニスラケットの科学(160) フォアハンド・ストロークにおける身体とラケットの操縦法を見る (24):フェデラーのフォアハンド⑤(その5)
インパクト前後
ラケット面が,インパクト直前(13:インパクトの 0.010 秒前)でも,ボールのだいぶ下にあるのが特長的ですね。
ラケット面が, 0.010 秒( 1 / 100 秒)という短い時間に 13 の位置から 18 の位置まで瞬間的に上がることがスピン量が増す理由かもしれませんね!
(インパクト直前にラケットを下に低く落とした状態からインパクトに向かって、肩(肩甲骨?)を支点にして上腕を外側に回転(外旋)させながら、一気にスイングしています.)
腕とラケットは,肩を支点にして振り上げられるので、ラケットの軌道は下から上へ、インパクト(18)ではラケット面はまだ少し下を向いていて、インパクト直後(23:インパクトの 0.010 秒後)に垂直になり(まだ外旋しています)、さらに28:インパクトの 0.020 秒後ではラケットヘッドが左に回転し始めるように見えますが、まだ上腕・前腕の内側への回転はないように見えます。
(拡大しないと見えないかもしれません! コマ写真をパラパラとアニメのように見るとよくわかるのですが!)
コマ写真は 500 fps(毎秒 500 フレーム、2/1000 秒刻み)から抜粋しています。
文献
:フェデラーのフォアハンド (横からの映像コマ写真:500fps、センター、オープンスタンス) from High speed archive, Tennisplayer by John Yandell- edited by kawazoe
(20190612-Federer5-5-Side1-RFFH Center Open Stance Side1 _500fps-Sm-Yandell-kawazoe:trim)
20190612-Federer5-5-Side1-RFFHCenterOpenStanceSide1_500fps-cap-Sm-Yandell-kawazoe