テニスラケットの科学(38)  国際テニス連盟(ITF)が関心を示すストリング潤滑剤とスピンの関係(1):フォアハンド・トップ・スピン打撃における実験例

図1は、ノッチ(溝)の出来た使用済ナイロン・ストリングの交差点に潤滑剤(Mira Fit)を塗布すると、ストリングの縦糸が、ボールとともに横糸の上を滑り、ボールが離れるときに元の位置に戻りやすいことを示しています。(川副ら2005)

図2は、フォアハンド・トップ・スピン打撃において:スピン量は平均30%回復,接触時間は平均16%長く、打球速度の低減は平均6%という実験結果を示しています。(川副ら2005)

1-画像:ノッチ(溝)の出来た使用済ナイロン・ストリングの交差点に潤滑剤(Mira Fit)を塗布すると、ストリングの縦糸が、ボールとともに横糸の上を滑り、ボールが離れるときに元の位置に戻りやすい。

2-画像:フォアハンド・トップスピン打撃において:スピン量は平均30%回復,接触時間は平均16%長く,打球速度の低減は平均6%という実験結果(川副ら2005)