テニスラケットの科学(686)
:テニスラケットの科学(125)の補足16
:フェデラー型フォアハンド  (バックスイング重視強打型?)
:ディミトロフ選手
:2024ウインブルドンでディミトロフ選手のフォアハンドに着目!


動画:ディミトロフ選手(33歳)-2024ウインブルドン*
*動画は、下記の文献を抜粋・引用・編集したものです。
                (川副研究室)
FRI 05 JUL 2024 17:31 BST
Dimitrov delights No.1 Court fans
https://www.wimbledon.com/…/dimitrov_delights_in…
Wimbledon_ Grigor Dimitrov beats Gael Monfils in third round – The Championships, Wimbledon – Official Site by IBM.html
https://www.wimbledon.com/en_GB/video/highlights.html
https://www.wimbledon.com/…/428d0bbed24de41255217c09256…

 (参考記事)
・テニスラケットの科学(125)
 テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり(20):テークバックとフォロースルー(2)
(小さなフォアの構えから大きなテイクバック&フォワードスイング始動が発現するメカニズム)
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-125/

・ テニス雑誌の最近号のコマ写真の解説にある「入り口(テイクバック)小さく、出口(フォロースルー)は大きく」というフォアハンドの基本は、フォアハンドの構え(準備段階)だけに着目しないでラケットヘッドに着目すると、上記の解説とは逆に、「インパクト前のテイクバックは十分に大きく」、「インパクト後のフォロースルーは、
 ボールを追うようなイメージというより、左上方にコンパクトに収まるイメージ」に見えるという異見を前回紹介させていただきました。

・ 「小さな構えから大きなテイクバックとフォワードスイングが発現するメカニズム」を理解するのに好都合のディミトロフのフォアハンド・コマ写真(*)が同誌の別の頁にありましたので、紹介させていただきます。 
図のコマ写真4⇒5⇒6のフォアハンドの構え(準備段階)では、ヘッドは相手選手の方を向いていて、脇も開いていて上腕(肩)はやや内旋(内側に回転)しているように見えます!
 コマ写真7⇒8⇒9⇒10では、上腕(肩)を内旋しながら自然にヘッドが下がり、面が少し返りながら後ろの方に位置するようになる様子が見えます。
 コマ写真11⇒12⇒13(インパクト)では、上腕(肩)を外旋しながら、一気にそのまま肩を支点にして腕とラケットが前方に振り上げられ、インパクトに至っているように見えます! 
 インパクト後は、コマ写真14のように、そのまま肩を支点にして回転し、ヘッドは自然に上方に(肩の位置が高いから)振り上がっているように見えます。
 これが、ラケットヘッドが相手選手の方を向いている構えの状態から、一気にフォワードスイング、インパクト、フォロースルーに至るメカニズムのようです!
*画像:2019-0508-ディミトロフのフォア-backswing-スマッシュ2019-5-p9-Sm-kawazoe
:テニス雑誌スマッシュ、2019年5月号、pp.8-9の一部を引用・抜粋・編集(川副)
画像: sci125-図1-ディミトロフ選手のフォアハンド