テニスラケットの科学(829)
:ストリング性能と張替えタイミングについて (小まとめ1)

ストリング性能と張替えタイミングについて
(小まとめ1)
テニスラケットの科学(667)
:テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり
:ストリングの②「面圧」(正しくは「面剛性」)の解説*に異見あり
テニスラケットの科学(630)
:テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり!
:打撃用具としてのストリングの反発性能についての大誤解を解く!
:ストリングの弾性率(ヤング率)も弾力性(伸縮性)もストリングの反発係数には無関係!
テニスラケットの科学(629)
:テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり!
:科学的な裏付けがあるという『3ヶ月に1回は張り替えましょう』は、非科学的! (ストリング性能の寿命に関する誤解を解く!)①
:弾性率(荷重と変形量の比)の大小と弾力性(元に戻るバネの性質)は無関係!
テニスラケットの科学(540)
:テニスラケットの科学(538)の補足1
:テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり(50)
:ストリング・テンションとラケット性能➂
:「いわゆるテンション(張るときの荷重)」と「張られているストリングのテンション」は同じではない!
テニスラケットの科学(356)
:「日本ラケット工業協同組合」の”テニスストリングの張替タイミングはいつ?”に「異見あり!」(6)
:張り替えタイミング・私見
テニスラケットの科学(351)
:「日本ラケット工業協同組合」の ”テニスストリングの張替タイミングはいつ?” に「異見あり!」(1)
画像1:
 このデータは、(ボールを打撃したときではなく、)ストリングの弦楽器的な性能測定結果なので、ボールを打撃しないとき、あるいはボールを打撃した後の振動や音など、弦楽器としてのストリングの特性としては意味があります。
 すなわち、 ストリングを張った後、未使用の場合、1か月経過するまでは、振動や音の特性が不安定ということ、 1か月が経過すると、弦楽器としては、弾性率もテンションも一定し、安定した打感(ストリングの振動や音の高さ)になるということです。

画像ー1

画像2:
 川副研究室による実験データーの物理的な見方を示しています。
 「弾性率(あるいは弾性係数、あるいはヤング率)」は、ストリングに作用する荷重の大きさと変形量の大きさの比を意味しています。
 「弾力性(あるいは伸縮性)」は、物体が変形した後に元の形状に戻る性質、すなわちバネとしての性質を意味します。
 したがって、このグラフの科学的な見方は以下のようになります。
・ ストリングの弾性率は、張ってから3週間~1か月で安定する(荷重と変形量の比が一定になる)。
 すなわち、張ったままのストリングの弾力性(バネ定数)が安定化するには、1か月程度かかる!ことを示しています。

画像ー2

画像3:
 弾性率は荷重と変形量の比、 弾力性は元に戻るバネの性質ですから、
 図のデーターは、1か月経つとストリングの「バネ定数が一定になって、安定することを示しています。

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画像4:「張り上げテンション」とストリングを張った直後の「張り上がりテンション」の測定値

画像ー4