テニスラケットの科学(894) :
テニス書・テニス雑誌の解説に「異見あり!」
:「初心者のストリングの設定」について:
“ 【テニスストリング基礎知識】初心者はまず何を選べばいい? ストリングの素材や適正テンションとは<SMASH>*,THE DIGEST 2026年9月27日“ に異見あり!
*引用記事 【テニスストリング基礎知識】初心者はまず何を選べばいい? ストリングの素材や適正テンションとは<SMASH>, 取材協力●テニスサポートセンター,構成●スマッシュ編集部,※2025年2月号より抜粋・再編集
初心者への解説として,“ストリングは膨大な種類があります。テニスを始めるにあたり、何を選ぶかで今後のテニスが決定すると言っても過言ではありません。”と書かれていますが,
「異見あり!」です.
なぜなら,
ストリングは長年にわたる経験の産物であり,特に初心者にとっては,現在では,どのストリングもみな優れモノだからです.
(ストリングのエネルギ損失は,みな同じ程度で約5%,反発係数は 約 0.97 ,ほぼ100% 完全弾性!)
種類も色も匂いも,自分の好きなのでよいと思います.
打撃性能とコストパフォーマンス(性能が長持ちする)からいえば,今や,理論的にも実験的にも,ポリエステル・ストリングがナチュラル・ガットを凌駕しています.
世界のトッププロは,20年以上前から,ほぼ全員,スピン性能が高く,衝撃振動の少ないポリエステル系を使っています.
私事で恐縮ですが,首の障害による10数年のブランクの後,10年前に恐る恐るテニスを再開したときから,ポリエステル・ストリングが優れていることを実験結果や理論から経験していたこともあって,RPMブラストや4Gなどのポリエステル・ストリングを使っています.80歳を過ぎてからも,何の問題もなく,飽きることもありません.とても気に入っています.
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また,この記事の解説には,ストリング選びに「腕力」が関係するようなことが書かれていますが,ストリングの違いは,打球後の音色には影響しても,物理的にはインパクトにおける打球速度、腕への衝撃には影響しません.
(注) 誤解が多いのですが,インパクト(ボールとラケットの衝突)における衝撃(力積)が大きいほど打球速度は速くなりますが(ボールを強くはじき返す),ラケットは剛体運動をするので,インパクトの衝撃が大きいラケットが,手に伝わる衝撃も大きいとは限りません.
スピンがかかるほど,ボールとストリング面の接触時間が長くなり,手に伝わる衝撃も振動も小さくなります.
また,解説記事には,“テンションですが、気温が低い時期なら43~47ポンドから始め、この範囲で腕力に合わせて強さを調整してください。気温が高い時期は、そこからプラス2ポンド上げて張ることで、快適にプレーをすることができるでしょう。”と書かれていますが,「腕力」による選択や,「プラス2ポンド」で,物理的には,プレーが変わることはないでしょう!
初心者は,ストリングの選択に悩むよりは,たくさん練習して技術を磨くことを優先する方が賢明だと思います! .
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(ご参考までに)

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参考記事:
・テニスラケットの科学(809)
:インパクトにおけるストリング・テンションの力学(再考)
:プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション
:「張り上げテンション」と「張り上がりテンション」と「インパクトにおけるテンション」を区別しないことが混乱の原因!
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-809/
*引用記事 【テニスストリング基礎知識】初心者はまず何を選べばいい? ストリングの素材や適正テンションとは<SMASH>, 取材協力●テニスサポートセンター,構成●スマッシュ編集部,※2025年2月号より抜粋・再編集
https://www.msn.com/…/%E3%83%86%E3%83%8B%E3…/ar-AA2d3EWL
