テニスラケットの科学(902):
(備忘録:解説記事 1992年) 
テニスにおけるインパクトのシミュレーション*(その10)
6. フレームの振動を考慮した反発係数の予測
*川副嘉彦, <小特集>テニスにおけるインパクトのシミュレーション,Prediction of Racket Performance Based on the Tennis Impact Simulation.シミュレーション (シミュレーション学会誌,Journal of the Japan Society for Simulation Technology), 第11巻,第3号, pp. 167-173, 1992年9月

(続き)
6. フレームの振動を考慮した反発係数の予測

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図9 フレームの振動によるエネルギ損失と打点
:ストリングスの張り上げテンション(初張力)の異なるラケットの比較

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(注)
「反発係数」と「反発力係数」について:
 従来から,特にメーカーなどでは,静止ラケットにボールを衝突させたときの「ボールの跳ね返り速度と入射速度の比」を実測し,反発性能を評価しています.
 しかし,この係数は,1992年当時はほとんどすべての論文において,「反発係数」あるいは「仮の反発係数」と明示されていました.
 川副の論文でも,この比を「反発係数」と表示していましたが,(高校)物理の定義に基づく「反発係数」と誤解されやすく,長い間,違和感があったので,1998年の下記の論文で「反発力係数」と定義しました.
 *この論文では,基本的なラケット性能に関する物理的な意味とメカニズムを詳述しており,参考にしていただけたらと思います.
 その後,海外でも,米国ラケット・ストリンガー協会などで,議論になり,一部の論文では,「反発力係数」に相当するような英語表現が使われるようになりました.
 しかし,現在でも,まだ多くの論文においいて混乱が見られるようです.
(参考論文)
・テニスのインパクトにおけるラケットのスイートエリアの予測(反発係数, 反発力, ボールの飛び)
川副嘉彦,友末亮三、日本機械学会論文集. C編 64巻623号,1998-07, pp. 2382-2388.
https://kawazoe-lab.com/research/tenisunoinpakutoniokeru/ 

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(引用文献)
・(小特集) テニスにおけるインパクトのシミュレーション
Simulation of Impacts in Tennis.
川副 嘉彦、シミュレーション,(シミュレーション学会誌 Journal of the Japan Society for Simulation Technology), 11巻3号, 1992-09-15, pp. 167-173.  
https://kawazoe-lab.com/…/simulation-of-impact-at-tennis/
(続く)