テニスラケットの科学(796)
:テニスラケットの科学(361)の補足1
:フェデラー選手のフォアハンドにおける身体とラケットの操縦法を見る!
:バックスイングからインパクトまでのアーム・アクション(特に肩・腕の回旋)とラケット・ヘッドの軌道
:後ろ方向からのスロー映像と画像(パラパラ連続コマ写真)

 「テニスにおけるパラメトリック加速」の現象では?
・インパクトに向かうスイングを見ると、グリップ(手首)先導で(肩・上腕を)回転しながら、特にインパクト直前で、グリップ(手首)部分が身体のやや外側から内側へ回転しているように見えます!
(映像とコマ写真を参照してください.詳細は別稿で紹介させていただきたいと思っています!)
 肩・上腕の外旋(フォワードスイング)⇒ 肩・上腕を内旋しながらのインパクト、へと移行するように見えます.
(映像とコマ写真を参照してください)
・力学的には、インパクト直前で旋回半径が変化して短くなると、(グリップ部分:回転中心が引き付けられると)ラケット・ヘッドが加速することになり、(求心力と釣り合う遠心力が増大するので)インパクトでヘッドの速度が最大になります。
 これが「テニススイングにおけるパラメトリック加速」の現象ではないでしょうか?
・フェデラー選手やナダル選手のサーブにも同じような現象が見られるようです!
・物理学を知らなくても、プロは経験的に「テニススイングにおけるパラメトリック加速」を実践しているように見えます!
(補足説明)
・ この映像では、肩と上腕の動きが見えなくて残念ですが、肩・上腕の内旋(ラケット面が落ちるとき)⇒ 肩・上腕の外旋(フォワードスイング)⇒ 肩・上腕を内旋しながらのインパクト、へと移行するのが想像されます。
・フェデラー選手は、前腕を単独で回転(回内、回外)することはほとんどなく、前腕の回転は(この映像ではほとんどありませんが)、ほとんど肩・上腕の回転によると見えます。

・画像1: フェデラー選手のフォアハンドにおけるラケットの操縦法
:バックスイングからインパクトまでのアーム・アクション(肩・腕の回旋)とラケット・ヘッドの軌道を見る!
:バックスイングにおけるラケット・ヘッドのトップ位置
・具体的にはスロー映像と連続コマ写真をみていただければわかりやすいかと思います.

画像ー1


・映像1:スロー映像で、フェデラー選手のフォアハンドにおけるバックスイング(テークバック)からインパクトまでのアーム・アクション(肩・腕の回旋)とラケット・ヘッドの軌道を見る!

動画:Federer FH InOut ArmAct Rear 10000fps-Yandell & Kawazoe-23Mb

・画像2:バックスイング(テークバック)からインパクトまでのアーム・アクション(肩・腕の回旋)とラケット・ヘッドの軌道の概略(コマ写真6枚)

画像ー2

・画像3:(連続)コマ写真1~     (15枚)
 連続して「>」をクリックしていただくと、動きがわかりやすいかと思います.

画像ー3-1


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 インパクト近傍の拡大図(不鮮明ですが、スナップバック現象も見えるようです!)は別稿にて紹介させていただきます.

(参考記事)
・テニスラケットの科学(118)
:テニス・スイングにおけるパラメトリック加速(10)
:立ちこぎブランコの加速(振幅増大)原理 (Parametric Acceleration in Tennis Swing10: The principle of acceleration (amplitude increase) of a swing (standing rowing)
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-118/
・テニスラケットの科学(665)
: テニスラケットの科学(664)の補足
: 遠心力増大(求心力増大:引き付け)を使って速度を増す方法もあります!
:(ブランコの加速原理)  ただし、高校物理の範囲外
:大学物理!:パラメトリック加速(非線形物理)
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-665/
・テニスラケットの科学(361)
:テニス・スイングにおけるパラメトリック加速20(私論):  Parametric Acceleration in Tennis Swing 20:
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-361/