テニスラケットの科学(751)
:テニスラケットの科学(349)の補足3
:「重いボール」、「厚くあたる感覚」、「エッグボールでも重いボール」のメカニズム(3) 
:空気抵抗・重力・マグナス効果によるエッグ・ボール(トップスピン)軌道の生成(川副研究室)

画像1:インパクトにおける打球速度とスピン量

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・ インパクトにおけるスイング(ラケット・ヘッド)速度が大きいほど、打球速度とスピン量が大きく、打球の方向はスイング(ラケット・ヘッド)速度の方向に近づくが、ピン量も大きいので、コート内に収まりやすい.
画像2:マグナス効果によるエッグ・ボールの生成

画像ー2

・ スピンのあるボールには、ボールの軌道に対して垂直方向に力(マグナス効果)が働くので軌道はまがります.
 トップスピンの場合は図のようになります.
 ボール軌道の前半は、マグナス力は斜め下・前方に働くので、マグナス効果の加速成分によりボールの飛距離が伸び、軌道の後半は、マグナス力は斜め下・後方に働くので、減速成分により飛距離が縮まり、下降成分により重力と重なってボールは頂点から急激に落下します.
 スピン(回転速度)が大きいほど軌道の曲がり(カーブ)は大きくなります.

(参考記事)
・テニスラケットの科学(349)
:「重いボール」、「厚くあたる感覚」、「エッグボールでも重いボール」などについて(3)
 https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-349/