テニスラケットの科学(16)  
新しいガットと使用済みガットのフォアハンド・トップ・スピン性能比較実験結果

図は、プロ・テニスプレーヤーによるフォアハンド、トップ・スピン打撃における新品(スナップバック効果:大)と使用後(スナップバック効果:小)のスピン性能比較です。
天然ガットを使用しています(川副ら2010、NHKとの共同実験)。
図の左から、スピン回転速度、ボールとストリングの接触時間、打球速度です。
(毎分回転数)RPM=60x(毎秒回転数)rps
(接触時間)contact time:(1/1000秒)ms

ノッチのできた試合後のストリングは、スナップバック効果が小さく、スピン量が大きく低減しています。
スピン量が増すと、接触時間が長くなり、打球速度は低減します。
(川副ら2010、Kawazoe et.al 2012)。

スピンに関する詳細は、改めて、できるだけ映像で紹介させていただきたいと思っています。

1-画像:プロ・テニスプレーヤーによるフォアハンド、トップ・スピン打撃における新品(スナップバック効果:大)と使用後(スナップバック効果:小)のスピン性能比較(天然ガット)。川副ら(2010、NHKとの共同実験)