テニスラケットの科学(180) フォアハンド・ストロークにおける身体とラケットの操縦法を見る (37):フェデラーのフォアハンド⑪
世界のトップ選手もあこがれるフェデラーのフォアハンドの特長(2) テイク・バック
テニスラケットの科学(177)のティーム選手との違いを見ると、フェデラー選手の省エネ・高効率テイクバックが理解しやすいですね!
ラケットを大きく後ろに引かないで、重力を利用してラケット面をかぶせるようにして腕とラケットを低く落とした後で、肩・上腕を外側に回転させています。
腕は下に低く落とした方が外旋が容易で、かつ可動域も大きくなるので、楽にラケットヘッドが後ろに深くなります。
ラケットヘッドが深くて低い位置から肩を支点にフォワードスイングに移行すると、始動速度はゆっくりでもインパクト位置までの距離が長いので十分加速することになります。
* John Yandell氏提供のビデオ映像RFFH InsideOut Side1_ 500fpsから一部を抜粋・編集:川副
映像:High speed archive, Tennisplayer by John Yandell – edited by kawazoe