テニスラケットの科学(233)
:スピンとストリング(31)
:プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション
:ストリング反発係数の寿命
図1は、ストリングの反発係数(COR)の寿命に関するR Crossら(2010)の実験結果をグラフ化したものです。
ストリング素材は、ナイロン1:Wilson NXT、 ナイロン2:Tec fiber NGR2、 4年ナイロン:4年経過したナイロンです。
衝突速度は、21~25m/秒です。
ボールとストリングの反発係数は、ラケットヘッド固定で、跳ね返り速度/入射速度で評価されています。
ストリングは、古くなっても(4年経過)反発係数は低下しないことを示しています。
参考までに図2(図1の元の表)、図3:C Lindsey(2013)を添付します。
図3では鉄の重り(ダンベル)を用いたストリングの繰り返し打撃実験後に、そのストリングを用いてボールとの衝突実験をやった結果、反発係数の低下が見られなかったという結果です。