テニスラケットの科学(27)  ストリング素材の主な種類とスピン性能および反発係数

動画は、主要なストリング素材(ナイロン、天然ガット、ポリエステル)を紹介しています。

図は、ストリング素材とスピン性能、および反発係数の実測値(平均値)を紹介しています。R Crossら2010 のデータをグラフ化したものです。

ストリング・テンションは、52ポンドと62ポンドです。
ストリング素材は、
ナイロン1:Wilson NXT,
ナイロン2:Techfiber NRG2,
天然ガット:Babolat Tonic Gut,
ポリ1:Polyfiber TCS,
ポリ2:Luxilon Alu Power,
ポリ3:Luxilon Original,
ポリ4:Luxilon ALU Rough
です。
ストリング素材の違いによるスピン量(平均値)は、ナイロン:122 rad/s、天然ガット:143 rad/s、ポリエステル:153 rad/s になっています。
スピンがかかりやすいのは、ポリエステル、天然ガット、ナイロンの順になります。
ナイロンに比べて,ポリエステルが25%大きいという結果になっています。

誤解されやすいのですが、
ストリング素材(ナイロン、天然ガット、ポリエステル)の違いによる反発係数の違いは見られません。
また、ストリング・テンションによる違いも見られません。

したがって、データから見ると、ストリング素材の違いは、打球に関しては、スピン性能のみに影響するということになります。

1-動画:主要なストリング素材(ナイロン、天然ガット、ポリエステル)-NHK映像
*“テニスを科学する アインシュタインの眼”NHK BS hi,2008年2月26日,22:00~22:44

2-画像:ストリング素材(ナイロン、天然ガット、ポリエステル)とスピン性能、R Crossら2010 の平均値をグラフ化(川副研究室)

3-画像:ストリング素材(ナイロン、天然ガット、ポリエステル)と反発係数、R Crossら2010 の平均値をグラフ化(川副研究室)

川副 嘉彦さんの投稿 2018年2月10日土曜日