テニスラケットの科学(311) :プロのストリンガーも知らないストリング:「スナップバック」の源流と用語の起源(16) :New String Theory(新しいストリング理論)14

● ストリング研究開発の新しい展開(その10)
Wilsonにおけるスピン性能の研究とラケットの開発 2012?~
BEN STRAUSS 著 ニューヨークタイムズ 2012年8月26日
「スピンの秘密の研究室に」(3)     (川副訳)
(図1)
理論的には、プレーヤーとコーチは、パワー、スピン、ボールがどこでストリング面に当たるかについてのフィードバックを瞬時に得ることができる。
Wilsonラケットを使用するSerena Williams氏は、 「用具は非常に重要です」 と述べています。
「プレイヤーが大きく強くなってくると、新しいテクノロジーが競争力を維持するのに役立ちます」
今週の全米オープンで10人目の女子シード選手、サラ・エラニ選手は、6月に全仏オープンの決勝に進出したとき、ウィルソンラケットからバボラのラケットに変わったことを評価している。
Wilsonの幹部らによると、スポンサー付きのプロフェッショナルのほとんどはSteamシリーズを試したことがなく、そのほとんどは既に相当なスピンをかけているという。
スピン効果のように開発から最も恩恵を受けるのは、ジュニアプレーヤーとアマチュアだという。
(図2)
「イノベーションは常に次世代に影響を与える」 とLyonsは言った。
しかし、彼は、さらなるスピンを生み出すラケットがカントリークラブや公園地区で大ヒットすることを期待していると述べた。
McEnroe氏が言うように、 「プレイの楽しみは、プロのように打つことだ」 。