テニスラケットの科学(339) :松岡修造さんの「テイクバック」の解説に「異見あり!」(1) :現代スピード・テニスの「構え」と「テイクバック」(「バックスイング」)について :「ラケット(ヘッド)を後ろに引くこと」というのが「テイクバック」(「バックスイング」)の定義だから、ラケット・ヘッドの軌道に着目すべき!

● 球速の遅いウッドラケットの時代では、「テイクバック(海外ではバックスイングという表現)」をした状態で移動しても打球するのに間に合ったでしょうが、現代のスピードテニスでは、高速で飛んでくる相手のボールを移動して振り遅れないためには、「フォア」あるいは「バック」にコンパクトに構えた状態で移動して、足が決まったら、「テイクバック(バックスイング)」からフォワードスイングは、待つ時間を置かずに、連続してインパクトに向かうのが特長です。
 松岡修造さんの話は、大変面白いのですが、「構え」と「テイクバック」(「バックスイング」)に混同が見られるようです。
 修造さんが言及しているのは、「構え」のようです。
 「テイクバック」(「バックスイング」)の定義は「ラケット(ボールを打つヘッド)」を後ろに引くことですから、映像では、実際にスイングするときは、明らかに「構え」の状態から「テイクバック」(バックスイング)をしてますね!
(打つ前にラケットを後ろに引いてますね!)
● テイクバック(バックスイング)が深くないと(ラケットヘッドの移動距離が長くないと)加速しないので、物理的に、速い打球を打つことはできないです。
● (あとがき?)
 松岡修造さんのアドバイスは影響力が大きいですし、初心者だけではなく、指導者の方の誤解を生む恐れもあるかもしれないので、気になって「異見(異なる見解)!」を投稿させていただきました!

図ー1