テニスラケットの科学(378)
:現代の高速テニスのテイクバックの解説に(再度)異見あり!
:プロのコーチも大誤解している構えとテイクバック⑤
:ナダル選手の構えとテイクバックを見る!
● ナダル選手も、十分に深いバックスイングback swing になっていますね!
(ラケット・ヘッドが真後ろ:最奥部のフェンス側まで行っています!)
● ナダル選手のフォアは真似できない!という記事もよくみかけますが、
ラケットヘッドが最も深い位置(バックスイング完了)からインパクトに至るフォワードスイングの軌道は、フェデラー選手もナダル選手も、ほぼ同じです。
(スイングのマニュアル化が可能では! テニスには身体とラケットの操作マニュアルが見つかりません!)
● フォロースルーを色々議論されるコーチや解説者も多くありますが、ボールがラケットを離れた後ですから、議論の余地はないですね! 打球して勢いのついたラケットヘッドをできるだけ自然に(力を抜いて)収めて、次の態勢を整えるだけですね!
● インパクト後のラケット・ヘッドに勢いのあるプロのフォロースルーは自然に大きくなりますし、ドロップショットではフォロースルーは無いのも同じでしょう!
● 雑誌の解説にしばしば見かけますが、フォロースルーだけプロの真似をしても意味がないですね!
● 「ラケット(ヘッド)を後ろに引くこと」というのが「テイクバック」(「バックスイング」)の定義で、インパクトするのは手ではなく、ラケットヘッドですから、ラケット・ヘッドの軌道に着目すべきです。
● 現代のスピードテニスでは、高速で飛んでくる相手のボールを移動して振り遅れないためには、「フォア」あるいは「バック」にコンパクトに構えた状態で走って移動し、足が決まったら、「テイクバック(バックスイング)」からフォワードスイング、インパクトまで連続して流れるように加速するのが特長です。
● すなわち、テイクバックして走るのではなく、「構え」の状態で移動して、ヒットするタイミングが来たら、「テイクバック」からインパクトに至るということでしょう!
● プロのコーチでも、「構え」と「テイクバック」(「バックスイング back swing 」)に混同(勘違い)が見られるようです。
● 海外では一般にテイクバックではなく、 back swing と言われているようです!