テニスラケットの科学(379)
:現代の高速テニスのテイクバックの解説に(再度)異見あり!
:プロのコーチも大誤解している構えとテイクバック⑥
:デルポトロ選手のテイクバックの大きさ(静止画)

● 多くのサイトでプロのコーチによって、「テイクバックは小さく」という指導がなされているようです。
● これは、指導を受ける側の初心者や技術向上に努力している発展途上のプレイヤーにとっては深刻な状況です(誤解を生む)ので、再度、「異見あり!」です。
●「ラケット(ヘッド)を後ろに引くこと」というのが「テイクバック」(「バックスイング」)の定義で、インパクトするのは手ではなく、ラケットヘッドですから、ラケット・ヘッドの軌道に着目すべきです。
● 現代のスピードテニスでは、高速で飛んでくる相手のボールを移動して振り遅れないためには、「フォア」あるいは「バック」にコンパクトに構えた状態で走って移動し、足が決まったら、「テイクバック(バックスイング)」からフォワードスイング、インパクトまで連続して流れるように加速するのが特長です。
● すなわち、テイクバックして走るのではなく、「構え」の状態で移動して、ヒットするタイミングが来たら、「テイクバック」からインパクトに至るということでしょう!
● プロのコーチでさえ、「構え」と「テイクバック」(「バックスイング」)に混同が見られるようです。
● テイクバック(バックスイング)が深くないと(ラケットヘッドの移動距離が長くないと)加速しないので(物理的に)速い打球を打つことはできません。