テニスラケットの科学(548) 
:テニスラケットの科学(545)の補足4
:インパクトにおけるスピン量と打球速度(ボールの飛び)の割合
:フェデラー選手のインパクト例②

● この画像解析では、反発力係数は、ラケット面中心(スイートスポット)で打撃した場合の一般的なラケットの平均値 0.4を仮定しています。
(追記)

・ このインパクトの図では、
飛来するボール速度(速さと方向角度)を VBo と表すと、
ラケット・ヘッド速度(速さと方向角度) VRo は、約 2.5 VBo、
打球速度(速さと方向角度) VB は 約 3.5 VBo
になっています。
・ スイング速度と打球速度の方向のなす角度が小さいほど、スピン量の割合が打球速度の割合より小さく、厚い当たり、ボールを潰して打つということになるので、 このショットは、フラット打撃(フォアハンド・ドライブ)に近いですね。
・ この場合の大まかな画像解析では、打球速度は、スピンのないフラット打撃の場合の約 90 % 、残りの 10 % 分がスピンの成分になっています。
注) 実際の打撃データでは、フォアハンド・フラットと言っても(昔は?、海外ではフォアハンド・ドライブと言っていたと思います)、1000rpm 程度のスピンはかかっています。
(参考資料)
・テニスラケットの科学(548)

図ー1

図―2

図―3