テニスラケットの科学(598)
:(2020年9月29日初投稿)
:ヨネックスのラケット:研究の思い出(3) 

● ラケット V-CON17 と世界最大のラケット(ルール変更で違反になった)BIG-BUBBA 137 in2 との比較(衝撃振動の違いのメカニズムを調べました)

●(追記)
 論文(参考文献)の結論を要約すると、以下のようになります。
・ 全長およびフェース面積が最大の市販ラケット BIG-BUBBA は,ラケットV-CON17に比べて、長尺・軽量大型サイズにもかかわらず、手首に伝わる衝撃・振動が小さく、衝撃振動の減衰も大きい。
・ 特にストリング面先端や手前側で打撃したときの手首の衝撃振動が小さいのが目立つ。
・ ただし,通常スイートスポットと言われるストリング面中心打撃では, フレームの3 次の3節曲げ振動成分が大きいために,手首の衝撃振動はやや大きいという興味深い結果を示した。

(参考文献)
・世界最大のテニスラケットBIG-BUBBAの打球感に関連する性能予測と評価
川副 嘉彦,高橋 利昌,友末 亮三,ジョイント・シンポジウム講演論文集 : スポーツ工学シンポジウム : シンポジウム:ヒューマン・ダイナミックス2007 2007-11-13 p.118-123

世界最大のテニスラケットBIG-BUBBAの打球感に関連する性能予測と評価