テニスラケットの科学(605)
:テニスにおける科学技術と伝統のバランス
:「大谷翔平を支えたバット」からのヒント

● テニスの場合もそうですが*、野球の場合も、
用具そのものの性能向上によるというより,
わずかな用具の変化が、
プレーヤーのパフォーマンスの変化のトリガー(引き金)になって、
プレーのパフォーマンスが大きく向上するようです!

*(参考資料)
・ マッケンローのラケット・ハイテク化批判をどう理解すべきか
:テニスラケットのハイテク化とテニスのパフォーマンス
📷https://kawazoe-lab.com/…/perf…/performance-prediction2/

● ” 今季使っているのは米国のメーカー、チャンドラー社製のバット。
日本の輸入総代理店「エスアールエス」の宇野誠一社長によると、その特徴はメープル素材を中心につくられた硬さにあり、パワーヒッター向きだという。

” 今季はバットの長さも変え、昨季より1インチ(約2・54センチ)長い34・5インチ(約87・6センチ)のものを使っている。
一般的にバットが長くなると遠心力がよりかかるため、扱うには強靱(きょうじん)な足腰やバランス感覚が求められる。
今季の大谷の本塁打量産について、宇野社長は
「特別なバットを使っているわけではない。
球をとらえる技術、進化した体があり、そのうえでバットを使いこなせるようになったからでは」
とみている。

飛ばし屋、大谷翔平を支えたバット 素材変更から読み取れる効果とは
笠井正基 2023年10月3日 朝日新聞