テニスラケットの科学(632)
:テニスの科学 テニスボールとラケットの衝突
:テニスラケットの変遷とインパクト(衝突現象)に関する研究の展開
:慶應義塾大学 総合政策・環境情報学部講義「スポーツエンジニアリング」Zoom講義・録画抜粋(1)
(ゲストスピーカー 川副嘉彦)
2023年11月17日

● この講義では、ご質問の多いインパクト(ボールとラケットの衝突)に関して、過去の記事と重複する部分も多くありますが、可能な限りくだけた表現で説明していますので、いくらか分かりやすいかもしれません。
 インパクトが難解だという方も、理解しているよという方も、ちょっと聞き苦しい声ですが、視聴いただければ嬉しいです!

● テニスのインパクトは、
 硬い金属球などの小変形の衝突現象(*1)とは異なって、
 大変形を伴う非線形(ボールやストリング面の硬さやエネルギ損失が一定ではない)の高速・衝突現象(*2)なので、
 直感が効きにくく、理解しにくい複雑な現象ですが、
 インパクトにおけるボールとラケットの一瞬の挙動がラケット性能あるいはテニスのパフォーマンスを決定します。
*1:
 素材同志、それぞれ、固有の反発係数があって、それぞれほぼ一定の値を示します。
*2:
 インパクトにおける衝突速度が大きいほど、
 ボールとストリング面の変形が大きく、
 ボールの硬さ(バネ剛性)もストリングの面圧(面バネ剛性)も大きく、
 接触時間(コンタクト・タイム)は短くなり、
 ボールの変形によるエネルギー損失も大きいので、
 反発係数は、一定ではなく、低下します。
● 映像:Zoom講義・録画抜粋(1) テニスラケットの変遷とインパクト(衝突現象)に関する研究の展開
(8分)

* Zoom講義・録画抜粋(2)へ続く
● (参考資料)
・テニスラケットの科学(627)
:「テニスの科学」Web講義-2023年11月17日予定(主な内容について)
:(テーマ)テニスボールとラケットの衝突
:慶應義塾大学(湘南藤沢キャンパス)総合政策・環境情報学部
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-627/
・テニスラケットの科学(628)
:備忘録
:NHK高校物理 運動量(テニスラケットの力学―超軽量トップ・ヘビーとは?) 1995年
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-628/