テニスラケットの科学(673)
:フォアハンド・ストロークにおける身体とラケットの操縦法を見る
:構えからインパクト(ラケットヘッドとボールの衝突)まで!
: フェデラー選手の例
(スピン量が多めのショットのように見えます!)

 画像を矢印にしたがってクリックしていただくと、 構えからインパクトまでの
 身体とラケットの刻々の挙動 (前腕の回内・回外、肩・上腕の回旋、ラケット・ヘッドのバックスイングの形成のメカニズムなど)が 直感的にわかりやすいかと思います。
 インパクトまでに着目して、 スローモーション映像を(できれば、マメに停止しながら注意深く)見ると、 理解が深まるかと思います。
スピン量が多めのショットのように見えます!

・画像 f082: バックスイングのトップ(ラケット・ヘッドが最も深い位置:ネットから遠い位置)では、 ラケット面はほとんど伏せた状態になっています。

f-082


・画像 f093: ボールがかなり接近していますが、ラケット面はまだ伏せた状態に近いですね!

f-093


・画像 f103: ラケット面がまだ伏せた状態から、肩・上腕の外旋により、ラケット面が次第に少しずつ開いています。

f-103


・画像 f106:(インパクト) 肩・上腕を外旋しながら、前に自然に振り出すことにより、身体の解剖学的構造から、ラケット面が開きながら下から上へ向かいながらインパクトしています。
 したがって、ストリング面の縦糸がボールを引っ掛けやすくなり、スピン増大が推測されます。

f-106


・画像 f110: インパクトでは、肩・上腕を外旋しながら、自然に振り出すことにより、ラケット面が開きながらインパクトしていましたが、 ラケット・ヘッドの軌道をみると、 打点が身体よりネットに近い側にあるために、 短い時間にヘッドが急激に下から上に上がる高低差により、 ストリング面の縦糸がボールを引っ掛けやすくなり、 スピン増大をもたらすことが推測されます。

f-110

 動画は、下記を抜粋・引用・再編集したものです。川副研究室  
https://www.facebook.com/swedish.tennisacademy/videos/432470087562585

(参考記事)
テニスラケットの科学(130):
フォアハンド・ストロークにおける身体とラケットの操縦法を見る (1)
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-130/