テニスラケットの科学(679)
:テニスラケットの科学(435)の補足2
:フォアハンド・ストロークにおける身体とラケットの操縦法を見る (70)
:深いバックスイング(テイクバック)の重要性
:プロ野球・村上宗隆選手に学ぶ

” 「選手は入った球団によって野球人生が決まると言っても過言ではない。
 村上は当時ヘッドコーチだった宮本慎也と出会って鍛えられた。」
 ルーキーイヤーにコーチだった宮本がテイクバックの浅さが気になり指摘したが、村上は聞き入れなかった。
 そこから宮本は鬼となって厳しく指導した。
 二軍では打てるが、一軍の投手のストレートや変化球の見極めに苦労していくと、徐々に村上のテイクバックは深くなっていき、スイングスピードも速くなっていった。

” 村上宗隆と清宮幸太郎との間になぜ決定的な差が生まれたのか。広岡達朗は「選手は入った球団によって野球人生が決まる」
松永多佳倫●文 text by Matsunaga Takarin 2022/08/10 photo by Koike Yoshihiro

https://sportiva.shueisha.co.jp/…/npb/2022/08/10/post_197/
村上宗隆と清宮幸太郎との間になぜ決定的な差が生まれたのか!?入った球団によって野球人生が決まる? (youtube.com)

●(追記) (ご参考までに)
*テニスラケットの科学(373)
:現代の高速テニスのテイクバックの解説に(再度)異見あり!
:プロのコーチも大誤解している構えとテイクバック①:デルポトロ選手の構えとテイクバックを見る!
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-373/

● テニスラケットの科学(339) ~(349)において、
” 現代スピード・テニスの「構え」と「テイクバック」(「バックスイング」)について、プロのコーチの解説に異見あり!
”ということで、私見を紹介させていただきましたが、多くのサイトでプロのコーチによって、「テイクバックは小さく」という指導がなされることが多いようです。
 これは、指導を受ける側の初心者や技術向上に努力している発展途上のプレイヤーにとっては深刻な状況です(誤解を生む)ので、再度、「異見あり!」です。

● 「ラケット(ヘッド)を後ろに引くこと」というのが「テイクバック」(「バックスイング」)の定義で、インパクトするのは手ではなく、ラケットヘッドですから、ラケット・ヘッドの軌道に着目すべきです。

● 現代のスピードテニスでは、高速で飛んでくる相手のボールを移動して振り遅れないためには、「フォア」あるいは「バック」にコンパクトに構えた状態で走って移動し、足が決まったら、「テイクバック(バックスイング)」からフォワードスイング、インパクトまで連続して流れるように高速で加速するのが特長です。

● すなわち、テイクバックして走るのではなく、「構え」の状態で移動して、ヒットするタイミングが来たら、
 「テイクバック」から一挙にフォワードスイング、インパクトに至るということでしょう!
 「構え」と「テイクバック」(「バックスイング」)に混同が見られるようです。

● テイクバック(バックスイング)が深くないと(ラケットヘッドの移動時間、移動距離が長くないと)加速しないので(物理的に)速い打球を打つことはできません。

● 強烈な「フォアハンド」で有名なデルポトロ選手のスロー映像を見ると、現代のスピード・テニスでも、テイクバックが十分に深い(ラケット・ヘッドがネット側の真後ろまで行っている)ことがわかります。
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