テニスラケットの科学(692)
:テニス・プレーヤーのあり方
:ラファエル・ナダル選手

“■ テニス男子、ラファエル・ナダル(スペイン) (du monde 世界から)

 開会式の終盤、聖火を引き継いでいくリレーにテニスのラファエル・ナダル(38)=スペイン=が登場した。

“ 言うまでもなく、スペインの国民的英雄だが、全仏オープンを史上最多の14度制した「赤土の王者」は、テニス界では「パリの王様」でもある。
 全仏の通算成績は112勝4敗。
 勝率は96・6%。
 誕生日が6月3日で全仏の開催期間と重なるので、大会中にバースデーケーキを贈られるのは、もはや恒例行事だ。
 30歳手前から、故障が増えてきた。
 2018年の全仏で11度目の優勝を飾ったとき、感慨深げに言った。
 「7、8年前、32歳で全仏で優勝できるかと聞かれたら、ほぼ不可能と答えた。 でも、今ここに居る」
 全仏を最後に制したのは36歳。
 満身創痍(そうい)の肉体の限界を悟り、今季限りの引退を示唆している。
 パリ五輪も、舞台が「自分の庭」ともいえる全仏と同じローランギャロスでなければ、出場しなかったかもしれない。
 開会式で聖火を渡されたのがサッカーの元フランス代表、ジネディーヌ・ジダン氏(52)からだったのも、粋な計らいだ。
 ナダルが熱狂的なサポーターである強豪クラブ、レアル・マドリードで選手、監督として幾多の栄冠を獲得してくれた「恩人」だ。
 05年、19歳だったナダルが全仏で初優勝したとき、トロフィーをジダン氏から手渡された縁もある。
 開会式翌日の27日、ナダルはカルロス・アルカラスと組む男子ダブルスの試合がセンターコートに組まれた。
 それでも、夜遅くまでの開会式で雨の中、拘束時間の長い大役を演じ切った。
 ナダルは誠実さと謙虚さで、世界中のファンに愛されている。
 おそらく、パリへの長年の感謝を表すために快諾し、実現したキャスティングだった。
   (稲垣康介)

・図1:聖火に託した、パリへの感謝  
    テニス男子 ラファエル・ナダル パリ五輪
    開会式でジダン氏(左)から聖火を引き継ぐナダル=時事

図ー1

・図2:BIG 3 – NUMBER OF RACQUETS SMASHED IN THEIR CAREERS
   ビッグ3が生涯で破壊したラケットの数:
   from Latest Tennis

図ー2


● (抜粋・引用文献)
・ 聖火に託した、パリへの感謝 ラファエル・ナダル パリ五輪:朝日新聞
 https://digital.asahi.com/articles/DA3S15995913.html
・ BIG 3 – NUMBER OF RACQUETS SMASHED IN THEIR CAREERS
 ビッグ3が生涯で破壊したラケットの数:
 ジョコビッチ選手 62本
 フェデラー選手   5本
 ナダル選手     0本(無し)
https://www.facebook.com/photo?fbid=749119017221507&set=a.439174328215979Latest Tennis