テニスラケットの科学(734)
:テニスラケットの科学(721)の補足12
:(備忘録)慶應義塾大学 総合政策・環境情報学部講義「スポーツエンジニアリング」 (ゲストスピーカー 川副嘉彦) 2024年11月8日(金)、9時25分~10時55分
:「テニスを科学する:テニスボールとラケットの衝突」
:ストリングの太い・細いは,理論的にも,インパクトにおけるストリング面の反発力にはほとんど影響しない!
・ストリング A が太いほど、ストリング X が伸びるほど、インパクトでのテンション S は増大するが、
太いストリング A は伸び(変形量) X が小さく、細いストリング A は伸び X が大きいので、結局、
インパクトでの(リアル)テンション S 、すなわちストリング面の反発力 F、あるいは復原力 F は、ほとんど違いがないとことになります。
・インパクトにおける衝突速度が大きいほど,
反発力 F におよぼすストリング素材の強度(弾性率)E,張り上げテンション S0,太さ(直径) A の影響が減少し,
たわみ量 X の影響が最も大きく(3乗で効く)
,結局,当然ですが,
たわみ量 X が大きいほど(インパクトの衝突速度が大きいほど)反発力 F が大きくなります.
(参考記事)