テニスラケットの科学(784)
:テニスラケットの科学(781)*の補足3
:魚雷バット(Torpedo Bat トルピードバット)の話題
:「群盲象をなでる」?、「木を見て森を見ず」? :大リーグ 中央が太いバットが話題 ヤンキースの選手など使用**

図1
:大リーグ 中央が太いバットが話題 ヤンキースの選手など使用
 NHK オンライン 2025年4月1日

図ー1

図2
:特殊な形状のバット(左)と一般的なバット(右)
 NHK オンライン 2025年4月1日

図ー2

 以下は、「魚雷バット」に関する記事**の抜粋引用です.
” 一般的なバットは先端が最も太くグリップに向けて細くなるように作られていますが、この特殊なバットは先端よりも中央部分のほうが太くなっていて、その見た目からアメリカメディアでは「“ボウリングのピン”バッド」や「魚雷バット」と呼ばれています。
 ヤンキースでは、選手によってはボールが最も飛ぶと言われるバットの“芯”よりも根本寄りで捉えることが多いというデータをもとに作られているということです。
 実際に開幕からはゴールドシュミット選手やボルピー選手、チゾムJr.選手などが使っていて、いずれも開幕カードの3連戦でホームランを打つなど活躍しました。
 一方で、昨シーズン、MVPを受賞したジャッジ選手は通常の形のバットで4本のホームランを打っていて、バットの形状にかかわらずホームラン王3回の力を示しています。
 特殊な形状のバットは以前からヤンキース以外のチームでも使われていて、31日はレッズのデラクルーズ選手が同じような形状のバットを使い2本のホームランを打ちました。
 バットの太さや形はいずれも大リーグ機構が定める規定の範囲内で、ヤンキースが導入したことで多くのアメリカメディアが一斉に特集を組んで伝えるなど大きな話題となっています。
 アメリカのスポーツ専門チャンネル「ESPN」は「大リーグの次のトレンドになるかもしれない」と伝えている一方で「このバットが野球に革命をもたらすかはまだわからない。
 短い流行で終わる可能性もある」と定着するかどうかは不透明だという見方を示しています。
 また、現場でも議論が始まっている様子で、ドジャースのロバーツ監督は「野球は伝統を重んじるので驚くところはあるが、道具を最大限活用することは悪いことではない。
 今は情報収集をしている段階だが、そのうちピッチャー側も対策を練ってくるだろう」と理解を示しつつ、導入には慎重な姿勢を示しました。
 近年の大リーグではバッティングやピッチング、そしてチームの戦略にまで膨大なデータが活用されるようになっていて、そうしたデータが伝統的な道具にも変化をもたらすことになるのか、注目です。

*(参考記事)
・テニスラケットの科学(781)
:大リーグ・ヤンキースの魚雷バット(Torpedo Bat トルピードバット)*
:”何か問題が浮上すると、実際は何ということもない問題なのに、人々が狂乱状態になるからね。(ロブ・マンフレッド・コミッショナー”*
:打撃用具の性能設計法は2000年頃にすでに確立済み!
:バットの打球位置の(換算重量)のスピードと反発力のバランス設計  (野球バットもテニスラケットも性能設計法は同じ!)
:万人に最適な野球バットはありえない!
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-781/ 

**(抜粋引用記事)
大リーグ 中央が太いバットが話題 ヤンキースの選手など使用
2025年4月1日 NHK
https://www3.nhk.or.jp/…/20250401/k10014767191000.html