テニスラケットの科学(795)
:プロのストリンガーも必見のデータの紹介!

【ストリングの真実】張り方でテンション分布はどう変わるのか?/トップダウンとボトムアップによるテンション分布の差異を検証してみた” in サイト「テニスを人一倍楽しむ方法」.*
https://tennisenjoy.com/tensiondistribution#index_id0 

 プロも一般プレーヤーも関心のある測定結果かと思います.
 「張り上げテンション」はマシンの値を意味し、「張り上がりテンション」は実際に張りあがった結果を意味します.
 当然ですが、張り上がったストリングのテンションは張り上げテンションとは異なり、1本1本も異なります!
 したがって、一般に、ストリング面の特性は、いわゆる「面圧」,ストリング面のたわみ剛性で評価されます.
 ストリング面の面圧は、ストリング面の膜としての1次の固有振動数で評価することができます.(画像2参照)
 ただし、「張り上がりの面圧」は、インパクトで大きくたわんだときの「インパクトにおける面圧」とは別物です!
 打球に影響するのは「インパクトにおける面圧」です.
画像1:
“【ストリングの真実】張り方でテンション分布はどう変わるのか?/トップダウンとボトムアップによるテンション分布の差異を検証してみた”

画像ー1

画像2:
 ストリング面の1次の膜振動数かと思います.
 ストリングの面圧の大きさを示していることになるかと思います.
 トップダウンとボトムアップの面振動数がピタリと合ってます!
 素晴らしいストリンギング技術ですね!
(注)テンションメーターで表示されたテンションの数値は,測定された振動数から換算されたものかと推測します.

画像ー2

画像3:測定結果
 【セッティング】
 ラケット: プロスタッフX(16×19)
 ストリング:Yonex Polytour Fire 1.25mm
 テンション:49ポンド
 プレストレッチ:5%
 ストリンギングマシン:GOSEN 20EX(gm20ex)※コンピューター制御

画像ー3

(引用記事)
*【ストリングの真実】
張り方でテンション分布はどう変わるのか?
/トップダウンとボトムアップによるテンション分布の差異を検証してみた”
 in サイト「テニスを人一倍楽しむ方法」.
https://tennisenjoy.com/tensiondistribution#index_id0 

(参考記事)
・テニスラケットの科学(666)
:テニス書・テニス雑誌の解説に「異見」あり
:ストリングの①「張り上がりテンション」と ②「面圧」の解説*に異見あり
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-666/
 
・テニスラケットの科学(226):
スピンとストリング(24) : プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション :講演論文(1999年)紹介 :テニスラケットのフレーム振動におよばすストリングスの張り方・張力分布の影響(1本張りと2本張りの張力分布の違いの影響)―その1
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-226/

・テニスラケットの科学(227):
 スピンとストリング(25) : プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション :講演論文(1999年)紹介 :テニスラケットのフレーム振動におよばすストリングスの張り方・張力分布の影響(1本張りと2本張りの張力分布の違いの影響)―その2
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-227/

・テニスラケットの科学(228):
 スピンとストリング(26) :
プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション :
 講演論文(1999年)紹介 :テニスラケットのフレーム振動におよばすストリングスの張り方・張力分布の影響(1本張りと2本張りの張力分布の違いの影響)―その3
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-228/

・テニスラケットの科学(774)
:テニスラケットの物理的(客観的)性能と弦楽器的(感覚的)性能
:養老孟司先生のテニスラケットの弦楽器的性能論
:なぜ「諸行無常の鐘の声」 
(「唯脳論」の講演*から)
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-774/

(注)固有振動数とは?:養老孟司先生の解説!
・テニスラケットの科学(537)
:テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり(47)
:ストリングの太さ(ゲージ)とラケット性能➃
:誤解されやすいインパクトにおけるストリング面の硬さ(面圧、復原バネの強さ)
:インパクトにおけるストリング面は、幾何学的な構造上、たわむほど硬くなる(たわみにくくなる、面圧が高くなる)!
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-537/