テニスラケットの科学(800)
:(備忘録)右脚のリハビリとベテランテニス参戦メモ(痛みと快感のバランス)
:B:第99回 関東オープンテニス選手権大会 ベテランの部 80歳以上 男子シングルス (2025)にて初の1勝!(ベスト32)
in 栃木会場:栃木県総合運動公園テニスコート*

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 脚の痛みと付き合いながらの出場でしたが——
B:第99回 関東オープンテニス選手権大会(2025)ベテランの部・男子シングルス80歳以上(栃木会場/5月12日~)に参戦しました.
「テニスを忘れないために練習のつもりで」と臨んだ一戦で、なんと嬉しい初勝利!(ベスト32)でした.
1回戦 川副 6-0、7-6 VS. S.S.選手、
2回戦 川副 3-6、1-6 vs. I.T.選手
試合内容と脚の状態については別稿にてメモ予定です.出来れば、昨年暮れぐらいからの(わずかですが)変化についてもメモしたいと思っています.
画像1:栃木会場:栃木県総合運動公園テニスコート風景1

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画像2:栃木会場:栃木県総合運動公園テニスコート風景2

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  テニスの試合の快感と右脚の痛みのバランス
 私事ですが、2003年夏、59歳、ウインブルドン予選会場近くで開催された国際テニス連盟(ITF)の科学技術に関する国際会議に出席のとき、会議会場に用意されたテニスコートで会議前に早朝テニス(サーブの練習)をしていたら、突然、背中に激痛が走り、トスしようとした左腕があがらなくなり、痛くて歩けなくなりました.
 這うようにして帰国して病院で診察してもらった結果は、重症の頸椎椎間板ヘルニアでした (首の障害、背中の痛みは突然引退した元阪神の赤星選手のように脊髄の損傷、変性があったのかもしれません).
 怖くて首の手術はやりませんでしたが、1か月の入院とさらに1か月のリハビリが必要でした.
 首を動かさないように、一日中(食事の時以外)、ひたすら仰向けに天井を見て寝ているだけでした.
 入院が遅れていたら歩けなくなったかもしれないと、スポーツ・ドクターから言われました.
 左の人差し指に以前からしびれがあったのですが(現在でも人差し指のしびれは残っています)、まさか首から来ているとは想像もできませんでした.
 キーノートスピーチを依頼されていたスポーツの国際会議出張(オーストラリア)も急遽中止して、,2か月後に仕事に復帰しましたが、左腕と左の背中、脚の痛み、声が出にくいなど、10数年間、悩まされました.
 転倒や衝突が怖くて、いつも歩道を、前後左右をきょろきょろ見て、人を避けるように歩いていました.
 好きな酒もタバコもやめて、夜の宴会にでることもやめ、楽しみは、毎日1~2時間のウォーキングでした.
 2014年ごろから、医者とも相談して、リハビリを兼ねて唯一の趣味・テニスを恐る恐る再開しました!
  テニスを再開してから5年が経過して、首の障害(頚椎椎間板ヘルニア)も克服できたようなので、ほとんど忘れかけていたテニスの練習を最優先にした余生を過ごそうと張り切っていたら、コロナです!
 コロナで練習はできないし、コロナが解禁された途端に、身体が弱っているときにテニスを毎日、時々は昼夜のテニスオフで固めてやり過ぎて、今度は、すでに2015年頃から症状のあった脊柱管狭窄症と変形性股関節症による右脚の痛みがひどくなり、歩行困難で走れなくなってしまいました.
  一時は25m歩いたら屈みこんでしまう状態で、杖があっても、近くのコンビニにも行けませんでした.
 駆け込んだ病院、ジム、接骨院でのリハビリのおかげで、痛みと快感のバランスと相談しながら、「走らないテニス」を楽しめる程度には回復し、知人の勧めで75歳を機にチャレンジすることにしたベテラン・テニス(シングルス)へも、脚を引きづりながら.可能なかぎり,テニスの学習と思って参戦することにしました.
 画像3は、脊柱管狭窄症のMRI画像観察:MRI 2023年2月 と 2024年10月 です.

画像ー3

 画像4は、右脚の変形性股関節症のX線画像観察 2023年7月 と 2023年10月 です.

画像ー4

 写真では、わずかに悪化しているという医者の診断でしたが、インナーマッスルのトレーニングなどによる効果もあるのか、ビリビリ・ピリピリという耐えられない痛みは少なくなったようです.
 現在も2,3ヶ月ごとに医者によるX線画像診断は続けており、血流を良くする痛み止めを服用しています.
 薬は、一時、中断したこともありましたが、やはり痛みが強いと、運動が億劫になるので、現在は服用を続けています.
 右股関節のX線写真では,今の所、悪化は大きくは無いようです.
<!– 画像3
:脊柱管狭窄症のMRI画像観察:MRI 2023年2月 と 2024年10月
 画像4
:右脚の変形性股関節症のX線画像観察 2023年7月 と 2023年10月–>
  今回の試合の前に、テニスの友人から勧められて、右脚の痛みと機能の改善の可能性があれば何でもやるという気持ちで、針治療を始めました.
 今回の試合の2週間前と1週間前に2回ほど右脚の痛みと機能の改善のための施術をしていただいたときに、改善の予感が少しあったのですが、いつもテニスコートではアドレナリンが放出されて痛みが軽く感じられるのですが、今回の試合では、いろいろな条件が重なったのでしょうが、予想を超えて、痛みが少なく、そこそこ動けたのには自分でもびっくりしました.
 継続しているインナーマッスルのトレーニングなどによる効果もあるとは思いますが、ピリピリ・ビリビリという耐えられない神経的な痛みが少なくなったようで、嬉しい変化でした.
  50m以上は歩けないという最悪の状態から、その後は一進一退で、昨年(2024年)秋頃までは、テニス後の痛みが強く、テニスの後は、必死で帰宅するという状態で、テニス後から2,3日は痛みで歩行不安定状態でしたが、昨年暮れあたりから、テニス後の痛みがかなり軽減し、テニスも飛来するボールに反応して最初に動ける状態が、1,2歩から2.3歩までに、改善されたのかもしれません?
 夏を除いて2カ月に1回程度参戦しているベテランテニス(男子シングルス80歳以上)は、振り返ってみると、 昨年(2024年)秋頃までの「脚の痛み48・テニスの快感52」が、 昨年暮れから今年にかけて,「痛み45・快感55」に改善し、私見ですが、試合内容も少し良くなり、競った試合が多くなったように感じています.