テニスラケットの科学(839)
:テニスラケットの科学(120)*の補足3
:身体とラケットの操縦法
:フェデラー選手のフォアボレーを見る *テニスラケットの科学(120) 初稿:2019年5月1日
:テニス・スイングにおけるパラメトリック加速11
:フェデラー選手のボレー
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-120/
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インパクト直前からインパクトまでに着目して映像を見ると、
フェデラー選手のボレーにおいても、
インパクト直前から、身体はほとんど回転しないで、
インパクトに向かって、肩を支点として腕が回転しているので、
グリップが遠心力に逆らって外側から内側に引き付けられ(求心力に釣り合う遠心力が増大し)、
結果として、
ラケット・ヘッドが後方から前方に走って(加速が増して)ヘッド速度が増大する、いわゆる「パラメトリック加速」の発現が見えるようです!
画像1:
グリップをネット側に動かしながら,かつ,
肩・上腕を外旋(外巻:外側に回転)しながら,かつ,
左足を前に移動しているので,
グリップを引き付けながら,
ラケット面が,(下を向かないで?)ネット側を向いたまま打球方向に移動していますね!

画像ー1
映像1:フェデラー選手のフォアボレー
画像2:フェデラー選手のフォアボレー
(下記の動画から抜粋・引用・編集:川副研究室)
https://www.facebook.com/swedish.tennisacademy/videos/410531822857331

画像ー2
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(参考記事)
・テニスラケットの科学(671)
: テニスラケットの科学(120)*の補足1
: 身体とラケットの操縦法
:フェデラー選手のフォアボレーを見る①
: 構えからインパクトまでの身体とラケットの動き
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-671/
・テニスラケットの科学(672)
:テニスラケットの科学(120)*の補足2
:身体とラケットの操縦法
:フェデラー選手のバックボレーを見る①
:「構えからインパクトまで」の身体とラケットの動き
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-672/
・テニスラケットの科学(120)
: テニス・スイングにおけるパラメトリック加速(11)
:フェデラー選手のボレー
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-120/
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テニスラケットの科学(120)*に寄せられたコメント・メモ
・羽渕定昭
私にはフェデラーが強い意志でラケットを止めているように見えます。スイングが早いので止まる行為がかなり遅れて現れますが、止める意思がないともっとだらだらと続きます。インパクト以前に止めていたかはフェデラーに訊かないと分かりません。
・川副 嘉彦
ラケットのどこを、どうやって、止めるのでしょうか? 映像は、インパクト直前から、スイングの回転支点である肩の位置を(身体が回転しないように)維持しながら、肩関節を支点として腕とラケットを振ってインパクトに至っていますね。
基本的に、スイングは、インパクトの瞬間に、ラケットのスピード、面の傾きなどを適切な状態に導くためのもので、インパクトで打球のすべてが決まりますね。インパクト後に何かをしようという意図はないでしょう!フォロースルーは、身体に負担がかからないような自然な流れ(慣性)で動きを納めるということでしょうね。
・楢原 敏
ここで示している身体運動が「スウィング」という運動表現が適切なのかはわかりませんが、肩を支点にして引き付ける力が働いているように見えます。ラケットを止めようというよりは、身体全体でアジャストしている感じではないでしょうか。
・羽渕定昭
ラケットの軌跡は明らかに止める意思を持って撥ね返っています。自然な流れではありません。私は毎日のプレーの中でボールに当てる直前に身体全体を止めています。しかし惰力は止まりません。ガツンとボールを叩いてから止まります。自分の映像を見てみたいものです。私はフェデラーを参考にすることが多いのですが、私にはフェデラーが同様に打つ前に止めていると想像します。当ててから止める事には意味がありませんので。
・川副 嘉彦
インパクト直前に身体(胴体)を止めて,肩を支点にコンパクトなスイングをしているように見えます.インパクトでは最大のラケット・ヘッド速度が求められるので,インパクト直後にラケットを止めようとしているのではないでしょうか!
・羽渕定昭
ご質問有りがとうございます。直前と直後の差は0.03秒(?)くらいの差なので、見ても分かりません。しかし体への影響は全く違います。直後に止めたのでは衝撃の反作用がもろに体に返ってきます。逆に前で止めると反作用は体に返ってきません。直前に止めるとヘッドスピードが落ちると思われますが、惰力は直ぐには(インパクトまでには)落ちません。ヘッドの瞬間スピードは逆に上がります。体(胴体、肩、手頸)を止めると、惰力は先端に集中します。円運動の先端に集中する為、グリップをてこにした円運動だけが残ります。径を小さくするとヘッドスピードが上がるのは先生の指摘の通りです。手首も止めるのですが、このわずかな角度を手元だけで止める力はありません。しかもインパクトの瞬間には一瞬体を凝固させているので、ラケットの重みだけのインパクトから体全体の重量に変わっています。「手元で止める事が出来ない」と矛盾するようですが、インパクト時点では止まっているのです。以上、見ても分からないですが、体験すると体が教えてくれます。
・羽渕定昭
私は壁打ちでこの理論に行き着きました。プレー全体を見ていると逆にこの真理が見過ごされます。私はなぜ、事前に止めると手首に衝撃が返らないのか、逆に返球の威力が増すのか、精度が増すのか、しかも変化球でさえ、効果が上がるようになるのかを考えながら壁打ちで研究しました。
