テニスラケットの科学(294):テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり(38): 【ストリング選びに役立つ基礎用語】(3)「反発性」

 テニスマガジンONLINE  【ストリング選びに役立つ基礎用語】 2020-10-21* は、初心者には親切な記事だとは思いますが、 「スナップバック」、「テンション」、「反発性」、「ポリエステル」の項目の解説には異見あり!です。
(3)  「反発性」
 ”スピードのあるボールを遠くへ飛ばす性能”と解説されていますが、
 異見あり!です。
・ 反発性は、ボールを跳ね返す性能。
  ボールの飛び*は、ラケットの反発性とヘッド速度で決まる。
 *ここでのボールの飛びは、正確には、打球速度という意味ですね。
  厳密には、ボールの飛び(飛距離)と打球速度(パワー)とは別物です。
 飛距離には、打球速度だけではなく、打球の角度(軌道)も関係します。
 反発性の高いラケットはヘッド速度が遅くなり、ヘッド速度の速いラケットは反発性に劣るので、両者の兼ね合いで打球速度が決まります。
 昔の木(wood)のラケットは、ヘッド速度は遅いですが、重量が400グラムに近かったので、反発性はありました。
 しかし、打球速度は最近のラケットの方が速いです。
(補足:fromテニスラケットの科学(291))

図1

図2