テニスラケットの科学(436)
:プロによるフォアハンド・トップスピン打撃におけるインパクト近傍のラケットの軌道とボールの変形、直線速度、スピン速度を見る!①
:インパクト直前からインパクトまでのラケットの軌道と速度を見る!

● インパクトにおける現象は目に見えないので、プロでも誤解が多いようです。参考までに、再度、連続写真(画面をクイックして進めることができる)をアップします。画像を止めて見ることができるので、ボールとラケットの衝突におけるボールの変形や直線速度、スピン速度の変化など、インパクトの現象を理解しやすいのではないかと思います。
● 連続写真(*)は、手出しのボールをプロのプレイヤーがトップスピン打撃した場合で、ボールがラケット・ストリングに接触するインパクト直前からストリングを離れた直後までの挙動を、毎秒2万コマ (20000 fps) で撮影したものです。(NHK放送技術研究所の協力)
● まず、① インパクト直前からインパクトまでのラケットの軌道と速度を0.5/1000 秒間隔で示しています。


(参考文献) 
・テニスラケットの科学(182)
・テニスラケットの科学(16)
・Yoshihiko KAWAZOE , Yukihiro TAKEDA and Masamichi NAKAGAWA,
“Effect of Notched Strings on Tennis Racket Spin Performance
 (Ultrahigh-Speed Video Analysis of Spin Rate, Contact Time, and Post-Impact Ball Velocity)”,
Journal of System Design and Dynamics, Vol.6, No.2, pp.213-226, (2012)
・川副 嘉彦,中川 慎理,上杉 昭二,
新・テニスの物理学 (ストリングとスピン打法によるパフォーマンス向上と障害低減)
日本機械学会・年次大会 : Mechanical Engineering Congress, Japan、 2011、 p.”J231024-1″-“J231024-5”