テニスラケットの科学(466)の補足1

● ボールとラケットの衝突(インパクト)における接触時間と荷重試験結果の関係
 図は、荷重に対するボールの変形量、ストリング面の変形量、およびボールとストリング面の変形量の和を示しています。
 ボールとラケット(ストリング面)の衝突速度が大きいほど、荷重が大きいことに対応します。
 この「荷重」に対する「ボールとストリング面の変形量の和」の曲線の傾き(ボールとストリング面の複合バネの軟らかさ)がボールとストリング面の接触時間に関与し、曲線の傾きが小さい(複合バネが硬い:変形しにくい)ほど、接触時間は短くなります。
 荷重が小さいほど、変形量の傾きが大きいので、接触時間は長く、荷重が大きいほど変形量の傾きが小さいので、接触時間は短くなることを意味しています。