テニスラケットの科学(126)  テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり(21):テークバックとフォロースルー(3) (ラケットを立てたフォアハンドの小さな構えから、ラケットの大きなテイクバック、フォワード・スイング、インパクトにおけるパラメトリック加速、フォロースルーへの移行について)

ラケット先端に着目した映像を(小刻みに止めながら)見ると、ラケットを立てたフォアハンドの小さな構えから、内旋から外旋への肩(上腕)の回転を利用して、ラケットには十分大きなテイクバックが形成され、フォワード・スイングに移行する様子がよくわかります。
さらにフォワード・スイングにおいてインパクトの直前で、肩(上腕)の外旋により自然にグリップ部が遠心力に逆らって引き付けられ(最大遠心力に逆らうので最大エネルギが注入され)ヘッドが加速する様子が見られます!
インパクト直前で映像を止めてみるとわかりやすいと思います。
フォロースルーは肩(上腕)を支点とした回転になっているので、腕とラケットは左肩の上方へ振りあがり、結果としてコンパクトに収められています。
インパクト後のスイングは、当然ですが、打球には影響しません。インパクト時点におけるヘッドの速度ベクトル(速さと角度)により打球の挙動が決まります!