テニスラケットの科学(150) テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり(28):スタンスの間に頭の位置が入る → 軸が崩れにくい
テニス雑誌・最近号(*)特集『モモ裏パワー』に、『体のバランスをキープしよう』という解説があり、『軸を崩さないためには、① スタンスの真ん中に頭が来る状態、② おしり(骨盤)の上に頭、背骨が乗っている状態』と添付の写真(*)を使って説明されていますが、(異見あり!)です。
添付のコマ写真は、「スタンスの間に頭の位置が入っていること」、あるいは「おしり(骨盤)の上に頭、背骨が乗っている状態」よりも、インパクトの位置が低くても頭がほとんど「ぐらつかない」ということの方が重要であることを、フェデラーは示しているのではないでしょうか!
試合においてはコートいっぱいに走りながら打つことも多く、手を伸ばした状態では体が傾いて頭がスタンスの間から出る場合も多いかと思いますが、体が傾いても,頭は傾かず、「ぐらつかない」ということが重要ではないでしょうか!
* テニス雑誌・テニスクラシック・ブレーク、2019年5月号、p.13.
R.フェデラー選手のフォアハンド(テニスクラシック・ブレーク、2019年5月号、p.13の図を編集-kawazoe)
(2019-0608-フェデラー-TC2019年5月号p13-Fb-Ss-edited by Kawazoe)