テニスラケットの科学(304) :プロのストリンガーも知らないストリング:「スナップバック」の源流と用語の起源(9) :New String Theory(新しいストリング理論)7
● ストリング研究開発の新しい展開(その3)
下記は、Vol.7, No.2 (2011年5月号)に掲載された J. Speckman氏のOn-line Articleの要約部分を翻訳したものです。
” ● 要約 グスタヴォ・クェルテンが1997年の全仏オープンでルキシロン(Luxilon)製のコーポリ(ポリエステル)・ガットを使用して優勝して以来,ATP(男子プロテニス協会)ツアーで使用されるほぼすべてのラケットで,従来の天然ガットや他の合成樹脂製ガットが徐々にこのコーポリ(ポリエステル系)素材に取って代わられるようになった.
正確にはコポリマー(copolymers)と表記されるこのガットは,滑りの良い様々な化学添加物を含んだポリエステルで作られている.
特徴的な沈み込むような軌跡を描く,強いトップスピンのかかった「ルキシロンショット」は,今やプロ選手によるゲームの1つの特徴になっている.コーポリ(ポリエステル)・ガットが、テニスの歴史における装備の面で,最も重要な革新技術の1つとして地位を占めるに至ったことに疑いの余地はない.
”
from Copoly Strings:How Do They Really Work? Joshua. SPECKMAN* (*Freelance Journalist), Vol.7, No.2 (2011年5月号)