テニスラケットの科学(465):テニスラケットの科学(325)*の補足2: *テニスラケットの科学(325):スピンとストリング(69) : プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション :再度テンションの大誤解を解く(その3)

● ストリング・テンションの定義:ストリング(弦)を引っ張る力(張力)
* ストリングを張った時の(プリ・)テンション(初張力)が一般にテンションと呼ばれることが多いので、インパクトでも初張力が働いていると誤解しているプレイヤーが多いのではないでしょうか?
● 面圧は、数値の単位から解釈すると、圧力(面積当たりの力)ではなく、面剛性(面バネ)、すなわち面を単位長さだけたわませるのに必要な力のことです。
 掲載した図は、ストリング面の中心での面圧(面剛性、面バネ定数)です。
 面圧の単位をポンドで表示する簡単なメーター(測定器)がありますが、この数値は、ストリング面の膜振動の音の高さや振動数と張った時のテンションの関係から換算して算出したものが多いようです。
●面圧もテンションも、衝突速度が大きいほど、変形量が大きいほど、大きく、面圧が大きいほど、(強いバネになるので)接触時間は短くなります。
 インパクトでの変形が大きいほど、接触時間は短くなります。
ボールが急速に飛び出します。