テニスラケットの科学(481) (備忘録)  テニスボールは優れもの! (9) 卓球ボールは直径38ミリから40ミリに変化! :“Science and Racket Sports Ⅲ”について

 「Science and Racket Sports Ⅲ」(2004年初版発行,Routledge社発行)には,2003年にフランスのパリで開催された「第3回Science and Racket Sports国際会議」および「第8回ITTF(国際卓球連盟)スポーツ科学会議」で発表された研究の中から査読を経て編集された論文が掲載されています.
 下記の掲載論文では,ITTF(国際卓球連盟)のルールとして新しく採用された直径40ミリ(ボールのラージ化,旧ルールでは直径38ミリ)の卓球ボールについて,ラバーおよび卓球ラケットとのインパクトにおける反発特性および打球感に関連して,38ミリ・ボールの場合と比較しました.
(卓球におけるボールとラケットのインパクト現象のシミュレーション)
“Impact prediction between ball and racket in table tennis”,
 Yoshihiko Kawazoe · Daisuke Suzuki,
 Science and Racket Sports III, Routledge, pp.134- 139 (2004).
(ラケットとのインパクト現象のシミュレーションに基づく卓球ボール36ミリと40ミリの比較)
“Comparison of the 40 mm ball with the 38 mm ball in terms of impact with a table tennis racket based on predicted impact phenomena”,
 Yoshihiko Kawazoe · Daisuke Suzuki,
 Science and Racket Sports III, Routledge, pp.140- 145 (2004).