テニスラケットの科学(546)
:テニスラケットの科学(545)の補足1
:テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり(53)
(まとめ) テニスラケットのストリング面の反発力

● (図1)
・張り上がりテンション(So)、
・ゲージの太さ(直径 A)、
・素材の硬さ(ヤング率 E)、
・インパクトにおけるたわみ量 X
が大きいほど、インパクトにおけるストリング面の反発力は大きい。
(注:ご参考までに)
・インパクトにおける反発力が大きいということは、衝撃力も大きいことを意味します!

● テンション(So)、ゲージの太さ(直径 A)、素材の硬さ(ヤング率 E)とインパクトにおけるたわみ量 X は、トレードオフ(二律背反、相殺)なので、結果として、通常のプレイでは、反発力の違いは少ない!

図ー1

●(図2)
・式の意味は、たとえば、ドロップ・ショットをドロップ・ショットで返すようなとき、Xが小さいときは、Soが大きい方が、Lsが小さい方が、反発力(復原力)は大きい。
・一般的なプレイで、Xが大きいときは、Soの影響は少なく、A、E、Xが大きいほど(Xの3乗の影響が最も大きい)、反発力(復原力)は大きい。

図―2


●(図3)
付録-復原力の導出法(川副研究室) 
*参考資料
・テニスラケットの科学(207):スピンとストリング(5) : テンションを変えてもボールとストリングの反発係数(パワー)が変わらないのはなぜか? (その2)
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-207/

 (参考資料:川副研究室)
 あまり体系化されていませんが、ご参考までに!

・ テニスラケットの科学(347) :「重いボール」、「厚くあたる感覚」、「エッグボールでも重いボール」などについて(1)
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-347/

・ テニスラケットの科学(9)  ストリング・テンション、素材とボール・ストリングの反発係数(COR)
https://kawazoe-lab.com/tenni…/science-of-tennis-racket-9/

・ テニスラケットの科学(17)  なぜプロは試合中にラケットを替えるのか -ストリングの武器としての性能と弦楽器としての性能のメカニズム(実験と理論に基づく考察)- (まとめ)
https://kawazoe-lab.com/tenn…/science-of-tennis-racket-17/

・ テニスラケットの科学(540)
:テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり(50)
:「いわゆるテンション(張るときの荷重)」と「張られているストリングのテンション」は同じではない!
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-540/

・ テニスラケットの科学(537)
:テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり(47)
:ストリングの太さ(ゲージ)とラケット性能➃
:誤解されやすいインパクトにおけるストリング面の硬さ(面圧、復原バネの強さ)
:インパクトにおけるストリング面は、幾何学的な構造上、たわむほど硬くなる(たわみにくくなる、面圧が高くなる)!
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-537/

・ テニスラケットの科学(426):テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり(40): :「飛ばないのがポリ系」に異見あり!① :実験でも理論でも、ポリ系もナイロンもナチュラルも、「飛び」に違いはありません! 違いがあるのは「スピン性能!」です!
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-426/

・ テニスラケットの科学(208)
:スピンとストリング(6)
: プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション
:ストリンガーはラケットという「弦楽器」の性能を熟知している「調律師」(名張人)
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-208/

・ テニスラケットの科学(295):テニス書・テニス雑誌の解説に異見あり(39): 【ストリング選びに役立つ基礎用語】(4)
https://kawazoe-lab.com/ten…/science-of-tennis-racket-295/