テニスラケットの科学(627)
:「テニスの科学」Web講義-2023年11月17日予定(主な内容について)
:(テーマ)テニスボールとラケットの衝突
:慶應義塾大学(湘南藤沢キャンパス)総合政策・環境情報学部

●  (慶応大学の学生さんへの「お知らせ」になりますが!)
・ 2023年11月17日(金)、9時25分~10時55分、慶應義塾大学(湘南藤沢キャンパス)総合政策・環境情報学部の1年生~4年生(希望の大学院生を含む)に、今年度も、講義「スポーツエンジニアリング」のゲストスピーカーとして、「テニスの科学」のZoom講義をさせていただく予定です。
 テーマは、「テニスボールとラケットの衝突」です。
 日頃、ブログ「テニスラケットの科学」*で紹介させていただいている内容ですが、参考までに、主な内容をリストアップさせていただきます。
 *テニスラケットの科学
●  テニスの科学:テニスボールとラケットの衝突
(主な内容)
01.はじめに:出会いと研究テーマ
02.「テニスの科学の今」
・世の中のテニスラケットの常識と科学の乖離(トラックマンへの期待!)
・スポーツ・エンジニアリングの視点からテニスを見る! (私の見方)
    ➡ ① 自分の身体 と ② ラケット の操縦法
・テニスに関して気になっていること
:テニスの課題? テニスの技術指導のマニュアルがない?
・(現代)テニスの話題(研究テーマ)はスピン
 :錦織選手に続いて、大坂なおみ選手の活躍➡日本のテニスが生き延びた!
03.アインシュタインの眼
  テニス introduction(トップスピンの謎を解く)
・スピン量と打球速度の割合
・「(松岡修造さんでも誤解しやすい)小さなテイクバック」の解説に「異見あり!」
 :「正解は、小さな動きで大きなテイクバック」では!
   着目すべきラケットヘッドの軌道!
・打球速度およびスピン角速度およびボールとガットの接触時間の画像解析
04.新しいストリング性能論
  :スピン・ガットは、
  ストリング表面が従来のギザギザ(摩擦大のナイロン)から
  ツルツル(摩擦小のポリエステル)へ
  180度転換
05. 「スナップバック」の源流と用語の起源
06.テニスラケットの性能設計(反発力性能と打球速度)
  ・いかに運動量(質量x速度)を大きくするか!
  ・反発性とスイング・ウェイトのバランス設計
  ・(補足)インパクトの力学
07.軽量型(フレーム:274g)と従来重量バランス型(フレーム:354g)の性能比較
08.なぜポリ系ストリングが天然ガットとナイロンを凌駕したのか
- 新しいストリング性能論とプレースタイル変革の視点から -
・ ポリエステル・ストリングとトップスピン(ルキシロン・ショット!)が話題に!
・ ストリング素材の反発力は同じなのに、ボールの飛距離が違うのはなぜか?
09.その他の話題
・ 試合中に選手がラケットを変える理由:
  スピン性能におよぼすストリングの寿命 (オンコート実験結果)
・ 弦楽器としてのストリング性能と打撃用具(武器)としてのストリング性能
・ ストリング面の縦糸、横糸の1本、1本のテンションは異なる!
・ 世界のトップ10・プレーヤの打球速度とスピン
 :トップ10のプレーヤ10人の中で、スピードもスピン量も最下位であるランキング3位・メドベージェフ選手のフォアハンドの謎!
など
 (質疑応答)