テニスラケットの科学(90) テニス・スイングにおけるパラメトリック加速(5):フェデラー(2008年)のフォアハンド・ストローク(正面からの映像CGコマ写真分析) (Parametric Acceleration in Tennis Swing: Federer’s Forehand in 2008, Front view CG)

・画像
:95インパクト直前(Federer CG-front view-kawazoe)
:96 インパクト(Federer CG- front view-kawazoe)
:97 インパクト直後(Federer CG- front view-kawazoe)

フェデラーのフォアハンドでは、インパクトに向かって、グリップ(手首)先導でスイングしながら、特にインパクト直前で、グリップ(手首)が身体のやや外側から内側へ(アウトサイドイン)回転しているように見えます!
力学的には、インパクト直前で旋回半径が変化して短くなることにより、ラケット・ヘッドが加速し、インパクトでヘッドの速度が最大になります。

・参考文献
ねじらない・うねらない・踏ん張らない「ナンバ・テニス」の研究- 「軸を消す・軸を作らない」不安定が速さ・威力・ロバスト性を生む -、川副嘉彦・伊倉良明,テニスの科学,第17巻,pp.32-33 (2009).

テニスラケットの科学(90)の補足