2021年10月6日 / 最終更新日時 : 2021年10月16日 fytsshin ストリングの性能 テニスラケットの科学(217):スピンとストリング(15) : プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション : ボールが30m/秒(時速108キロ)で衝突したときのミッドサイズ・ラケット3種の振動と打点位置(参考までに) 図1の左図は、ラケットの振動モードの例です。 ラケットは、インパクトの衝撃によって、固有の振動数と形(モード)の振動を発生します。そのうちのもっとも基本的なものが左のような形を見せる「2節曲げ振動」であり、衝突速度が […]
2021年10月6日 / 最終更新日時 : 2021年10月16日 fytsshin ストリングの性能 テニスラケットの科学(216):スピンとストリング(14) : プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション : ラケット面の中心付近でボールを打ったときのグリップの加速度(力に比例)波形 (テンション35ポンドと60ポンドの比較例) ・上級プレイヤーが実際に面の中心でボールを打ったとき、ストリング・テンションにより、グリップ部に伝わる衝撃振動に差が見られるか調べたもの(フォアハンド・ストローク実測値、日本テニス研究会)。 (a)は35ポンド、(b) […]
2021年9月28日 / 最終更新日時 : 2021年10月5日 fytsshin ストリングの性能 テニスラケットの科学(215):スピンとストリング(13) : プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション :(張り上がり)テンションはラケットの反発性能にほとんど影響しない (反発性能のメカニズム、55ポンドと67ポンドの比較例) ・ラケットの反発性能については、誤解も多いので改めて説明させていただくとして(図1)、テンションの影響を調べた例が図2の左右のグラフです。 グリップ端から70 mmの位置で把持したデカラケ(110平方インチ)にボールが […]
2021年9月27日 / 最終更新日時 : 2021年10月5日 fytsshin ストリングの性能 テニスラケットの科学(214):スピンとストリング(12) : プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション :(張り上がり)テンションと接触時間の実測例とシミュレーション結果の比較 図1は、(張り上がり)テンションが55ポンドと75ポンドのラケットとボールの衝突において、衝突速度(ボールの速度とヘッド速度を足した速度)と接触時間(インパクト・タイム)を測定した例です。(*) 約10m/秒(時速36 […]
2021年9月26日 / 最終更新日時 : 2023年5月2日 fytsshin ストリングの性能 テニスラケットの科学(213):スピンとストリング(11) : プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション :ボールとラケットの衝突力とストリング面の変形量 ・ 図1は、(張り上がり)テンションの違いによるストリング面の「復原力(復元力)」Fmax(接触時間の間の最大値)の差を、変形量(たわみ)との関係で調べたシミュレーション結果です。(テニスラケットの科学(208)参照) […]
2021年9月25日 / 最終更新日時 : 2021年10月5日 fytsshin ストリングの性能 テニスラケットの科学(212):スピンとストリング(10) : プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション :ボールとストリング面の荷重と変形量(たわみ量)の測定例 ・ 上図のボールの荷重ー変形実験(a)、ボール・ストリング面の荷重ー変形実験(b)から下図のデータ(a)、データ(b)を得ることができます。 データ(b)とデータ(a)からストリング面の荷重ー変形特性を得ることができま […]
2021年9月20日 / 最終更新日時 : 2021年9月25日 fytsshin ストリングの性能 テニスラケットの科学(211):スピンとストリング (9) : プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション :実用範囲では「接触時間」に(張り上がり)「テンション」が影響しない理由 ● 「テンションが低いほど接触時間は長い。テンションが高いほど接触時間は短い」という説(?)が一般的ですが、その原因は、1987年発行のHoward Brody(ハワード・ブロディ)著、「Tennis Science f […]
2021年9月20日 / 最終更新日時 : 2023年5月2日 fytsshin ストリングの性能 テニスラケットの科学(210):スピンとストリング (8): プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション : (張り上がり)テンションが低いほど「接触時間」が長いのは衝突速度がごく低い領域だけ、実用範囲では(張り上がり)テンションの影響はほとんどない ・ 図は、(張り上がり)テンションの違いによるインパクトでのボールとストリング面の「接触時間(コンタクト・タイム Contact Time)」の差を、衝突速度との関係で調べたシミュレーション結果です。(テニスラケットの科 […]
2021年9月19日 / 最終更新日時 : 2023年5月2日 fytsshin ストリングの性能 テニスラケットの科学(209):スピンとストリング(7) : プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション : ストリングを弱く張っても、インパクトでのボールの変形は小さくならない 図は、(張り上がり)テンションの違いによるインパクトでのボールの変形量(つぶれ)の差を、ボールとラケットの衝突速度との関係で調べたシミュレーション結果です。(テニスラケットの科学(208)参照) 衝突速度が上がるにつ […]
2021年9月18日 / 最終更新日時 : 2023年5月2日 fytsshin ストリングの性能 テニスラケットの科学(208):スピンとストリング(6) : プロのストリンガーも誤解しているストリング・テンション :ストリンガーはラケットという「弦楽器」の性能を熟知している「調律師」(名張人) 一般にラケットにストリングを張った時の引っ張り荷重が「テンション」と呼ばれています。すなわち、張り上がりテンション、あるいは初張力、取り付け張力のことです。 ストリング面を手などで弾いたとき、ストリングを強めに張った […]